こんにちは、野村です。
飲酒についての新聞報道がありました。
国土交通省は、鉄道の運転士や船舶の船員に乗務前のアルコール検査を義務づけるなど、飲酒ルール強化について検討を始めたとのことです。
鉄道会社の多くは独自に飲酒基準を設け、検査を実施しています。
しかし、国交省は会社任せだった航空業界でパイロットらの飲酒不祥事が相次いでいることで検討を始めました。
鉄道の運転士は酒気帯び状態での乗務はできません。ただし路面電車の運転士以外は、アルコールの数値基準や検知器での検査義務はありません。(事業者ごとには基準や検査実施はあります。)
一方、5トン以上の船舶で航海に携わる船員らは基準があります。こちらは、検査は義務づけられていないそうです。これらのことから国によるルール作りが始まったのです。
ルール作り(法整備)は事故を未然に防ぎ、安全を確保し、国民の命を守るためです。でも法を強化されないと、飲酒(残酒)運転で業務につくことをやめられないのは少し情けない気がします。
法律は現実に起きていることに対応するため後追いとなります。このケースは、乗り物を動かすことに携わる人の倫理観の変化が、法の変化のスピードに追い越されています。チョット皮肉な感じです。
お酒を飲めるのは大人になってから。それは身体への影響だけでなく、大人は自制心を持つことができるからだと思います。特に車を含め、乗り物を動かす人の場合は大きな責任が伴います。
(野村幸一)