こんにちは、野村です。前回の続きです。
人気の講談師の放映。ところが講談が始まると分単位で視聴率が下がっていったそうです。
勿論、その番組の視聴者とのミスマッチもあったかもしれません。しかしそれ以上にコーナーの長さがあったらしいのです。
新聞の文芸欄でこんなことが書かれていました。
スマホやゲームにより短時間で楽しめる娯楽が多くなり、長い時間をかけてラストを追うことに慣れていない子どもが多い。大人もそうだ。
ライブや演劇でお金を使う場合、食事に行く場合、失敗したくないので事前にネットや口コミを調べて予習する。費用対効果を計算している。美術館の音声ガイドが花盛り。作品そのものに出会う前に情報が入るのは不自然である。と。
辛口の意見です。専門家の上から目線だろう、どう楽しもうと勝手だろうとも思います。
しかし気軽に確実にコスパよくというのは考えものかもしれません。あまりに無駄がないのは味気ないし、薄っぺらい気がします。
車のハンドルも遊びがないとまっすぐと走れません。情報をとろうとしすぎるとスマホ依存になり、運転中のながら事故につながります。
自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分のココロで感じる。そんなことは日常生活を楽しむ秘訣でしょうし、運転においても必要なことのような気がします。
時間短縮と、直進車の間隙をぬって右折をしたり、確認時間を惜しんで行動をしたりすれば、事故の可能性は高まります。もちろんコスパどころではなくなるはずです。
(野村幸一)