こんにちは、野村です。
G20大阪サミットが閉幕しました。
帰宅途中に歩いた御堂筋は厳戒態勢でした。警備にあたられた警察官の数は3万2千人だそうです。
日経新聞によると、”来日人数は主要20ヵ国および招待8ヶ国、関係国際機関9機関の合計37ヵ国と国連の来賓で全体人数はのべ3万人に上る”とありました。
この警備の物々しさに、ワタシの前を歩いていた若い女性が言いました。「すごい人がイッパイ来てるらしいで。」と。
間違いではありませんが、そんなザックリとした表現に隣の男性が、「カミセンみたいなもんなんかな。」とアイドルを例に返していました。
(それはさすがに違うだろう、とワタシはツッコミを入れそうになりましたが。)
まあ、東京と違い大阪には要人が来られることはさほど多くありません。まして、世界の首脳が一堂に会することなど記憶にありません。
白バイとパトカーに守られて走り去る車列を見ていて、不思議なことに「世界」の存在を実感しました。
世界と言えばこんなことを思い出します。
ワタシがある国に行った時です。訪ねた山間部の村長がこう言いました。「俺は世界中のことは何でも知っている。あの山の麓までも。」と。
自分の知っている世界が、世界のすべてだと信じておられました。小さな自分だけの主観の世界と、事実として存在する大きな世界。
ラドヤード・キプリングというノーベル賞をとったイギリスの詩人がこう言ったそうです。
「イギリスのことしか知らない人が、イギリスの何を知っているというのだ?」と。 心に留めたい、いい言葉だと思います。
(野村幸一)