知性的に

 こんにちは、野村です。

 

 佐藤優氏著の思考法の中に、反知性主義について次のようなくだりがありました。

 

 反知性主義とは、「合理性、客観性、実証性を軽視、もしくは無視し、自分に都合がいい断片的事実や根拠のない伝説をつなぎ合わせて作った物語を信じる態度」を指す。

 

 反知性主義者は、「状況はよくわからないけれども、ぼく(わたし)の言っていることが絶対に正しい」という幼児性を脱却しない心理に囚われている。

 

 それだから、理性や事実などの知性の言葉で反知性主義者を説得しようとしても無駄だ。(途中略)と。

 

 厳しい表現ですが、ワタシは言い得ていると思います。

 

 自分の意見や考えを微塵も疑わず、過去の経験に頼った態度。それは知的エネルギー使わず、メンタルヘルスにも良いのかもしれません。しかし、この態度は非常に危険だと思います。

 

 研修でこのような態度の方に出会うことがあります。自分の考えは間違っていない、他人の言うことは聞く気がしない、そんな難しい方です。結果、事故を繰り返し、失敗を繰り返しています。

 

 佐藤氏はこんなことも書いています。「反知性主義者が知性自体を信じず、憎んでいるからだ。」と。

 

 日常生活でも、仕事でも、運転でも、自分の意見に固執せず、事実をもとに考える。知性的な態度を持つことは大切なことだと考えます。

 

                                           (野村幸一)

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