こんにちは、野村です。
あおり運転殴打事件の同乗者であると、ネットでデマ情報を流された女性が、23日弁護士とともに会見を行いました。
投稿者らに法的措置を追求する方針で、名誉棄損罪での刑事告訴も検討しているとのこと。
弁護士は、デマ情報が「薄弱な根拠」になったと指摘しています。
女性の実名を投稿した人は、新聞取材に対して、「メディアより早く犯人を特定する高揚感があった」と述べています。
ネットには功罪があるとよく言われます。今回の一連のデマ情報は、ネットの弊害の方が出たとワタシは思いました。
知識や情報について、これを重視し過ぎたり、自分の好みで偏った情報をうのみにする思考の軽視。知識をひけらかしたいという自己顕示。そして匿名性など。
この記事と同じ日、交通心理学の先生が、あおり運転をする理由として運転そのものが、①顔が見えにくい、②強くなった気分、③スピードに興奮するから、と説明していました。
言い換えると、匿名性、自己肥大化(自己顕示)、高揚感です。なんだか、先のデマ情報の発信と同じ心理のように思えるのですが、どうでしょう。
事実をもとに考える、根拠が正しいか振り返る、思考の偏りやレッテル張りはないか自分を冷静にみる。そんな正しい思考手順を踏むよう注意したいです。
(野村幸一)