企業研修担当インストラクター養成講習を実施

 SSD研究所では、2019年12月2日(月)から4日(水)の3日間にわたり、「企業研修担当インストラクター養成講習」を実施しました。

 

 今回は、津田沼自動車教習所、国府台自動車学校より3名の方が参加されました。

 上記の2校様は、この講習会を毎年ご受講いただいております。

 より多くのインストラクターの方の指導技術や知識の蓄積に加え、お客様に対する接遇やマナーの向上を図ることを目的として、昨年に引き続きご依頼を頂戴しました。

 

 なお、今回は企業研修の経験が少ない方や、未経験の方がご受講されました。

 そのため、講習内容は“変わる”をキーワードに、通常の運転免許証を取得するための技能教習(以下、技能教習と表記します)から見た企業研修のあるべき姿や考え方、実施後の反省と改善の方法、企業側が求める研修の内容や態度・考え方等を中心に展開しました。また、より深く理解していただくため、演習を多く取り入れて進めました。

■企業研修担当インストラクター養成講習について
 
 業務で社有車を使用する企業様にとって、事故抑止は企業活動を継続・推進する上で重要な課題となっています。このような状況の中、自動車学校は事故抑止の教育機関として脚光を浴び始めています。
 
 自動車学校が持つ施設や実車によるトレーニング等の安全研修は、本来業務である運転免許証取得のお手伝いだけでなく、社会の要請や企業ニーズに対応できる教育機関としての側面を拡大させる機会と言えます。企業から事故抑止教育のプロとしての信頼を得ることで、継続した研修のご依頼をいただくことが可能となります。
 
 実際に、多くの企業様より研修内容や実施可能な自動車学校等についてのお問い合わせをいただくことも増加しております。
 
■企業研修担当インストラクター養成講習とは
 
 本講習は、企業様への安全運転研修を担当するインストラクターの方を対象としています。
 
  通常の運転免許証を取得するための技能教習に加え、新たに企業研修の実施や、更なる企業ニーズに対応した安全教育への取組みの推進を模索されている自動車学校様のお手伝いさせていただくために実施しております。
 
  また、本講習は少人数で行いますので、講習内容を深く理解していただくことができます。加えて、意見交換や質疑応答も行いますので、受講後に自動車学校の同僚や、後輩、先輩のインストラクター、他のスタッフの方皆さんで一丸となって体制づくりに取り組むために、何が必要なのかを理解し、身につけていただくことが可能です。
  講習の狙いは、企業研修を実施するにあたって、継続的な利用を頂くための知識、考え方、指導上のスキルアップを図ることです。
 
  座学と実技を組み合わせ、「企業研修の本質理解」「企業研修の基礎知識」「対象者別の指導ポイント」「研修の模擬体験」「実技チェックとアドバイス方法」などを理解していただくことを目的としています。
 
■企業研修担当インストラクター養成講習の内容  
 
  弊社の「企業研修インストラクター養成講習」には、大きく分けて2つのポイントがあります。
  ひとつは、座学により企業研修の全体像と企業側から見た望ましい研修実施の心構えや考え方、技能教習と企業研修の違いをご理解いただくことです。
 
  もうひとつは、演習による企業研修の体験です。適性テストや実技チェック、アドバイスなど、受講者とインストラクターの両方の立場から体験していただきます。
 
そうすることで、留意点を直接感じることができ、効果的な研修の進め方を理解できます。  
 
  しかし、これらの知識だけでは、効果的な研修を行うことはできません。自らの視点を増やし、状況を広く理解し行動する態度が必要です。そのため、インストラクター自身が成長していこうとする姿勢の必要性を講習の中で繰り返し伝えています。

受講者インタビュー

M.Yさん
M.Yさん

 講習を受講された3人の方にインタビューをさせていただきました。

 

M.Yさん

Q.参考になったのはどのような点ですか?

A.研修に参加して自分自身の指導スキルが不足していることに気付かされ、もっとレベルを高めたいと強く感じました。

 他の教習所の方や講師の方の意見を聞くことで、私自身の心が変わりました。分からない所が多くあること、自分勝手な思い込みや決めつけをせず、成長と変化を忘れず、プロフェッショナルなインストラクターを目指すことの大切さを改めて実感しました。

 

Q.今後の努力目標をお聞かせ下さい。

A.今までは、一方的な説明を行っており、十分に改善方法を伝えられていないことに気付きました。明日からの研修では、受講者の方に興味を持ち、説明した内容をどの程度理解されているかを意識しながら行います。

 受講者様の感想を真摯に受け止め良い点は継続し、良くなかった点については、先輩のインストラクターの方に相談したりしてノウハウを蓄積していきます。

 

N.Nさん
N.Nさん

N.Nさん

Q.参考になったのはどのような点ですか?

A.日々の教習業務から離れ、自分自身の指導技術や診断能力等を冷静に振り返ることができました。その結果、今後は自分自身から変化をして少しでも成長する必要を改めて痛感しました。今後も更に知識を深め、お客様に対して最高のサービスを提供したいと考えております。

 また、3日間の研修を受講する機会がなければ、変化や成長の必要性を感じとることができなかったと思います。その意味で受講の機会を与えていただいたことに感謝します。

  

Q.今後の努力目標をお聞かせ下さい。

A.企業研修を担当したことはありませんが、今後はより多くの色々な研修を担当し、企業研修の知識と経験を蓄積しようと思います。企業研修に対する心構えや態度は、自分自身の指導スキルを向上させることにもつながるので謙虚な気持ちで取り組みます。

 また、客観的に物事を捉え、思い込みに陥らず、先輩のインストラクターの方や職員の方からも良い点を吸収して行きたいと思っています。

 

K.Tさん
K.Tさん

K.Tさん

Q.参考になったのはどのような点ですか?

A.企業研修の本来の考え方が良く分かりました。そのことで研修に対する自分自身の視野を広げることができました。

 研修中の説明するべき内容や研修の進め方が大きく変わりました。あやふやにしか説明できなかった点も新たな知識により明確に伝えることできるという自信がつきました。

  

Q.今後の努力目標をお聞かせ下さい。

A.今までは、企業研修の中の実車の時間帯しか担当したことがないので、オリエンテーションからまとめまで研修内容のすべての実施項目を担当できるように頑張ります。

 また、受講者様との会話も活発に行い、よく聞き、一緒に考える方法に変え、『知る⇒分かる⇒できる⇒続ける』ことが実現できる納得性の高い企業研修を心掛けます。

 ――ありがとうございました。今後の皆様のご活躍をお祈り致します。

【企業研修インストラクター養成講習 データ】

〈日時〉

 令和元年12月2日(月)~4日(水)

〈場所〉

 大阪地区 SSD研究所提携校自動車学校

〈参加者〉

 津田沼自動車教習所 教習指導員1名様

 国府台自動車学校  教習指導員2名様