こんにちは、野村です。
弊社の初代代表が死去して11年になります。今回は、その代表と弊社沿革のさわりの話です。
弊社は起業時、ビジネスモデルもなく手探りでした。売上げもなんと200万円。ちなみにこれは年間の売上げです。
代表は仕事ができない私にイライラする日々でした。私はトイレ休憩に行き大きく息をして緊張を緩和する。そんなヒリヒリとした毎日を過ごしていました。
その代表から教えられたのは次のことです。
ひとつは「仕事に対する姿勢」です。サボりは勿論、手抜きをしたり一生懸命さに欠けることは微塵も許されませんでした。当たり前ですが、時間を守らないとき、忘れ物をしたときには厳しく叱責されました。
嘘や不正など問題外です。誠実さ、高い倫理感を持つよう口酸っぱく言われました。
もうひとつは「思考方法」です。論理的に考えること、主観的でなく客観的に偏りなくものを見ることです。メタ認知の出来ない人、視野の狭い人、傲慢な人は成長できないと何度も何度も言われました。
厳しい毎日でした。それでも続けられたのは、代表が上記の2つを強く求める一方、押しつけなかったことです。もし押し付けられていたら「押し付けられたら逃げてやれ」と誰かの歌詞のように辞めていたと思います。
余談ですが、あるとき代表が笑いながら「お前この頃、俺に牙を向けなくなったな。」と言ったことがあります。そんな扱いにくく、とんでもない私が続けることができたのは選択を委ねてくれたからです。
代表に鍛えられ培われた弊社の文化は、誠実な態度と論理的・科学的思考で業務にあたることです。このことで皆様のお役に立ちたいと考えています。
(野村幸一)