こんにちは、野村です。
バレンタインのチョコレート。義理チョコだと分かっていても嬉しいものです。
「義理チョコいらん!」と怒る人はいないはずです。
デパートに貼られたポスターには、「日頃のお礼に感謝を伝える」とありました。
さてこの感謝。やってもらったことへのお返しです。良いこと、嬉しいことですね。
でも便益を受けた相手にお返しをしただけで、「自分は感謝の気持ちを持っている」と言うのには少し違和感を覚えます。
身近な相手にお返しをすることが感謝ではないと言っているのではありません。身近な相手にのみお返しをすることは、「感謝の気持ちがある」とは言えない気がします。
与えてくれた相手に対してのみ気持ちを寄せるのは、ある意味損得勘定に近いと思うのです。
今まで誰かのお世話になったり、手伝ってもらったりしたことは沢山あるはずです。それをまた別の方や困っている人、見知らぬ人に返せてこそ、「感謝の気持ちを持っている」といえる気がします。
運転では車線変更や合流、駐車場からの発進、狭い道での行き違いなどで、他の車に進路を譲ってもらったことがあるはずです。
そう考えて同じように困っている他車に譲ることが感謝であると思います。ただ実際は、いつもいつもそのように行動するのはとても難しいことですが。
「恩は遠くから返せ(隠せ)」という言葉があります。見ず知らずの人に喜んでもらう、お返しができる人が、「感謝の気持ちを持っている」ということかもしれません。
(野村幸一)