おもいだせない言葉

 こんにちは、野村です。

 

 おもいだせない言葉があります。随分前に本で読んだ言葉です。

 

 それは四文字の漢字の言葉です。栄西か道元か、禅宗の言葉っぽい気がしますが、本棚を見たりネットを調べたりしても見つけることができません。

 

 ただ意味はおぼえています。「慣れた場所や場面において、それが初めての場所や場面のように感じ行動せよ」というものです。

 

 たとえば通勤で人が混雑する駅(今は違いますが)で、自分が初めてそこに来たように思ってみるといった具合です。外国から来た人のように。もっといえば時間や空間を超えてきた人のように。

 

 やってみると不思議です。通いなれた駅が何だか不安な場所に思えてきます。ありふれた日常が新鮮に感じられます。情報への感度が上がります。

 

 得るものがあります。視点が変わります。困った顔をしている観光客(これまた今はいませんが)の気持ちが分かる気がして声を掛けたくなります。

 

 これはコチコチの頭をやわらげる方法(智慧)を示唆しているのだと思います。頭の固さは想像力や共感性の欠如、傲慢さや視野の狭さの根本だからです。

 

 この言葉続きがあります。「初めてのことや不慣れなことを、慣れたことのように感じ振舞え。」と。

 

 今役に立つ言葉かもしれません。

                                           (野村幸一)

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