こんにちは、野村です。
他責的な人がいます。思い通りにいかないときに、それを状況や他人のせいにしようとする傾向の人です。
研修で感じるのは、事故や違反を繰り返す人はこの傾向が強いように思えることです。
たとえば右折で直進車とぶつかったのに、「直進車が速度を落としたら事故にならなかった。」と訴えます。
信号を見落として検挙されたのに、「あんな見えにくい場所の設置はおかしい。」と憤慨します。
自分は悪くない、悪いのは周りの人や状況だ。それで事故や違反になったと強い口調で言い張ります。
この人たちが厄介なのは他責的になっていると自覚できないことです。驚くのは他責的なのに、「私はなんでも自分が悪いと思いがちです。」(!)と本気で語る方もいます。
そして他責的は他罰的となる危険をはらみます。それは自粛警察を生みます。
日本赤十字社が、「ウイルスの次にやってくるもの」というアニメ動画を作成しています。
「あの人が病気になったのは誰のせいだ?」「ウイルスが広まったのはあいつのせいだ!」などと思うのはやめよう、不確かな情報をうのみするのはやめよう、立ち止まって考えよう。と(中略)
上記の啓発動画のように考えるのなら、もし、「マスクがないのは誰々のせいだ」などと言うようならそれは他責的な人の証です。
コロナに対しても交通安全に関しても、他者にではなく自分に厳しい目を向けることが大切です。
(野村幸一)