こんにちは、野村です。前回の続きです。
「社内の人でも関連する会社の人でも、約束を守らない人は信頼できない。」と言う方がおられました。
このように、約束を守れない人は周囲からの信頼を得ることはできません。当然評価も低くなります。
佐藤優氏の著書の中にこんなくだりがありました。
ナチス・ドイツはウクライナ独立を断固支持すると言ってウクライナ軍団を作りました。ところが後にナチスは「独立を支持すると約束はしたが、約束を守るとは言っていない」と手のひらを返した。
「約束を守るとは言っていない」とは凄い言い草ですね。約束の定義を根底からひっくり返す言葉です。
そしてこうもあります。
信頼を獲得するには二つのことを大切にすればいい。一つは<約束を守る>こと。もうひとつは<できない約束はしない>こと。これはそんなに簡単なことではない。できないことを軽々と約束する人は結構いる。
なるほどです。すると、「自分は約束など守らない!」と公言すれば、約束を破ったことにはならないのかな。でもこれは約束を守らないという約束を守っている? 無限ループです。
まあ「約束など守らない」と主張する人がいたなら、その人は会社はもちろん社会にも相容れません。訓告処分どころではありません。
自分都合やきまままな感情でルールを無視するのはたやすいこと。一方約束(ルール)を守ることは簡単なことではありません。でも周囲から信頼を得られないのは悲しいことです。
口にするだけではなく行動を伴うこと(まで)が、「約束を守る」の意味です。
(野村幸一)