こんにちは、野村です。
「駐車場などでバックをする際、後ろを見てから車を動かしていますか?」
こう質問をすると殆どの方は、「勿論ですよ。」と答えます。研修の場でもそうです。
バック事故を起こして事故再発防止研修の受講に来られた方に、研修開始前の話し合いをしたときにも、ほぼ100%の方がこう答えます。
でもその方の運転を観察するとそうではありません。
動き出してから後ろを見たり、動くのと後ろを見るのが同時であったり、中には1メートルほどぐっと下がってから後方へ目をやる方がいます。
ある企業の安全担当者は普段から多くのドライバーの添乗をしています。その経験からバック前の確認不足を気にしていました。
この方が社内の総務部内の会議でこの点を伝えると、全員から「そんな馬鹿な!」と言われたそうです。
こと細かく説明をしても最後まで、「大げさなことを言うな。」と理解を得ることが出来なかったそうです。(悔しそうにワタシに聞かせてくれました。)
実際は事故を起こしていない人を含め、多くの方は後ろをよく見ずにバックを開始しているのが事実です。
後ろを、もちろん真後ろと斜め後ろをよく見てからバックギヤへ入れ、ひと呼吸おいてから動き始めてください。こんな単純なことですが、それを怠ると事故になる可能性が高いです。
バックは後ろを見てから始めるが基本です。
(野村幸一)