こんにちは、野村です。
去年のことですが、ＮＨＫで失敗学の畑村洋太郎さん監修の連続ドラマがありました。
最終回はクルマメーカーのリコール隠しについての話でした。
主人公の事故調査委員会の大学教授が言います。
「100年も続いた○○自動車が失敗しなかったことなどあり得ない。ただ失敗を隠して目を背けていただけ。見せかけの安全神話はいらない。」
「俺は失敗などしていない。」と言う自動車メーカー社長に対して大学教授が言葉を荒げます。「確かにあなたは失敗などしていない。分かっていていてリコールを隠している。それは失敗ではなくただの犯罪だ。」と。
人は失敗をします。しかし同じ失敗を繰り返すのは愚の骨頂です。
失敗を繰り返さないためには、その原因を考え対策を立てることです。そのためには潔く失敗に向き合わなければなりません。
失敗したとき、単に謝罪をしてその場を通り過ぎたり、この程度で済んだと軽く考えていると同じ事を起こします。
それは失敗から学ばない、成長をしないことです。もっと悪いのは失敗を失敗と認識しないことです。これは最悪、問題外です。
失敗について考えるためには、その前提に謙虚さと素直さが必要です。
（野村幸一）