忘年会

 こんにちは、野村です。

 

 あるリサーチ会社の調査では、今年の忘年会を中止する企業は約9割だそうです。弊社も同様です。

 

 大人数での会食の感染報道や注意喚起の呼びかけから考えれば当然といえます。

 

 「このご時世だから。」といった抽象的なことからでなく、感染リスクの最小化という合理的な判断からです。

 

 もしこの感染の広がりのなか、「今年は忘年会はないのか!」と文句を言うのなら少しズレている気がします。(そんな人いないと思いますが。)

 

 「満員電車が怖い」「密が嫌だ」と口にする一方、忘年会を望むのは明らかに矛盾でしかありません。

 

 しかしその実施理由が、「忘年会で感染などしない。」という考えによるものなら矛盾はありません。但し、事実誤認もしくはリスク評価の見積もりが甘いと言わざるを得ません。

 

 また、「感染しても構わないから忘年会をしたい。タダメシ食べたい(!)」というのなら矛盾も事実誤認、リスク評価の甘さもありません。ただ欲求に従っているだけです。(こんな人もいないでしょうが。)

 

 これらを運転に置き換えると、①事故は嫌だといいながらスピードを出して走る、②車間距離を詰めても事故など起こさないと前車に接近する、③何がなんでも目的地に早く着きたいと飛ばす、になります。

 

 矛盾はないか、事実誤認、リスク評価は甘くないか、増大した欲求に従っていないか、セルフモニタリングが大切です。日常生活でも運転場面でも、幼稚な感情論から合理的な判断への転換を意識したいものです。

 

 そんなことを思いながら、週末のライトアップされた御堂筋を歩いていました。

 

                                           (野村幸一)

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