こんにちは、平野です。
今回のテーマは、”どう捉えるか”です。
先日、ベテランドライバ―研修を担当させて頂きました。運転経験は豊富にお持ちです。ご自身なりに事故防止を心掛け、約30年間事故、違反のない方です。
しかし年齢を重ねることで、視力、判断力、体力の衰えから危険の発見が遅れたり、いざというときの急ブレーキ等の回避行動が不十分となったりする可能性が考えられます。
研修ではこの点を理解して頂きながら、現状に応じた運転方法を一緒に考えたりご提案させて頂きます。
加齢による変化は少しづつ進行するため、ご本人様自身で自覚したり気付くことは難しい場合が殆どです。そのため視力、判断力は検査結果を見て頂くことで自覚をして頂いております。
ベテランドライバーの方が自分自身の状態を正確に把握し、必要に応じ修正することは本当に難しいことだと考えます。
自分の考え、自分の慣れたやり方がひょっとしたらいつの間にか不足したり、間違っているかも知れないと疑い、もう少し良い方法があるかも知れない、と他人のアドバイスを素直に聞こうとする態度が必要となるからです。
アドバイスに対して、事故なく運転してきたのだから余計なことを言うなと捉えるか、あるいは今後も事故なく運転したいので意見を受け入れ自分なりに考えてみようかと捉えるかによってその後の行動や成果が全く別物となります。
運転だけでなく、何事にも信頼できる方からアドバイスを素直に受け入れているかどうかについてチェックしてみることもたまには必要と考えます。
(平野 勝寛)