こんにちは、野村です。
近所に何百年も続く旧家があります。大きな屋敷に三世帯で住まれています。
皆が外へ働きに出ていて洗濯はお祖母さんの役割。午後には家族ごとに乾いた洗濯物をたたんで塊りにして置いておきます。
ある日のこと、お孫さんのお気に入りの赤いTシャツが見つかりません。自分の塊りにありません。
お孫さんが、「おばあちゃん、ワタシの赤いTシャツしらん?」と聞いても、「しらん、そんなTシャツたたんでない。」との答えが。
探してみると両親の洗濯物にまぎれていました。それを伝えに行くと、「あんたが持っていったんちゃうのん。」と半怒りに言われました。
「いやお母さんのところにあった。」と言うと、「もうたたまん!」と切れられました。
お孫さんは文句でなく事実を伝えたかっただけなのに、お祖母さんは文句を言われていると勝手に解釈したようです。間違ってない→文句言われた→もう知らんと、話が完全にすり替わっています。
その話を聞いたご近所さんが言いました。「自分の意見にこだわる人には何を言ってもいっしょだよ。そうだねハイハイそうですねぇと言っていればいいんだよ。」と。
ワタシはそれを聞いてなるほどそれも知恵だなと思う反面、でも何だかなとも感じました。
意見にこだわり、この人は話しても無駄だなと諦められるか、事実をもとに冷静に考える人になるのか、難しいものです。
(野村幸一)