こんにちは、平野です。
今回のテーマは、”到着前の速度管理について”です。
実車による研修を担当させて頂く機会があります。
運転免許証を取得して間もない新入社員の方、不運な条件が重なり結果的に事故となった方、運転経験が豊富なベテランドライバーの方、プロとして荷物を預かり運ばれる方、企業のVIPお乗せする方等、色々な職種の幅広い年齢層のドライバーを対象に実施させて頂いております。
実車によるトレーニングは、ご自身の運転状況(課題)を理解して頂いてから行ないます。
その際、トレーニングの進捗状況に応じて走行コースの難易度を上げながら進めます。単なる反復練習で定着化を図るだけではなくその都度、対応が求められるコースを走行し応用力も習得して頂きます。
コースが変わることで受講者の方は緊張感を維持し課題を意識した練習が可能となります。しかし、コース終盤で提携校の看板が見えてくると、心地よい緊張が緩み、安堵される方が多いように感じます。
課題を意識して実践しながら走行されていたにも関わらず、最後の最後で速度が速くなったり、確認が遅れたり、車庫入れが雑になったりする方が多くおられます。
この緩み、安堵の傾向は企業様に出向き、社有車をお借りして実施する場合の方がはっきりと現れることが多いように感じます。ある方はこの辺りは、人も車も少ないから大丈夫と言い切って走行されていたのが強く印象に残っています。
事故防止の方法を実践できる方でも最後の詰めが甘いといずれ後悔することになるかも知れません。到着前や帰社5分前の気の緩み、安堵に注意し、速度管理や駐車場での事故に注意しましょう。
(平野 勝寛)