こんにちは、野村です。
挑発的な本を書店で見つけました。そのタイトルは、「バカの研究」です。
手にとって後書きを見るとフランスの訳本でした。わずか1年で八万部を売り上げたベストセラーだそうです。
目次を見るとバカという言葉が並びます。パラパラめくるとウンコな議論という下品な言葉もありました。
ところが執筆しているのは大半が心理学者。過激な言葉を使っていますが内容はいたって真面目です。
ちなみに、ここで書かれている「バカ」とは、勉強や仕事ができないといった、他人を見下す薄っぺらいことではありません。
自分の偏った狭い視点で他人を評価する、一方自分へは高評価である、そんな的外れな評価をする人、つまり他者、事象、自分への認識の仕方(認知)がズレている人のことを指しています
たとえば認知のズレの例としてご存知の方も多いと思いますが、「ハロー効果」があります。これは、他のことで評価が引きずられて正しい”評価”ができないことです。
例えば諺の「あばたもえくぼ」があります。
好きな人のことは全て好き。その人の容姿が全て好き。考えや意見はすごい、正しい、間違いない。その人が全て正しい評価をしていると”評価”をすることです。(逆は、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いがありますね。)
この本は、そんなさまざまな認知の傾向やバイアスについて書かれています。(次回に続きます。)
(野村幸一)