こんにちは、野村です。
新聞報道によりますと、国土交通省は、乗用車などに搭載されている衝突軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の作動対象を自転車にも拡大する方針を固めました。
自動ブレーキは11月から乗用車で段階的に搭載が義務化されますが、その搭載要件は自動車、横断中の歩行者と一定条件で衝突しないこととされ、自転車は対象外となっていました。
新車の自動ブレーキの搭載率は年々高くなっており、昨年の自動ブレーキ搭載率は95.8%です。ただし、自転車に対応しているのは1割弱とみられるそうです。
今までは、①停止車両へ追突事故、②減速等などの車両への追突事故、③横断歩行者との接触事故の予防や被害軽減が求められた要件でした。
今回の法改正では、上記3つに加え対象を拡大することで、自転車との出会い頭事故の防止をはかるものです。
しかし過信は禁物です。自動ブレーキはどのような状況でも必ず正常に作動するとは限りません。カメラの汚れ、悪天候、路面の凍結で停止しきれなかったり、車種によって性能に違いもあるとのことです。
自動ブレーキはあくまで運転の補助装置です。状況にあわせた控えめな速度コントロールや確実な周囲への目配り、慎重な判断を忘れないようにしましょう。
(野村幸一)