運転操作記録装置の義務化

 こんにちは、野村です。

 

 9月30日に国土交通省が、事故前後の運転操作を記録する「イベント・データ・レコーダー(EDR )」を乗用車などに搭載を義務づけると発表しました。

 

 EDRは事故原因の特定に役立つとされ、来年7月以降の新型車から適用されます。

 

 記録されるのは、事故5秒前から衝突までにアクセルやブレーキがどの程度の強さで踏まれたか、メーターの表示速度や事故直度の速度変化量、シートベルトの着用有無などです。

 

 アクセルとブレーキの踏み間違いの事故では、ドライバーは、「自分は確かにブレーキを踏んだ。」とか「車が誤作動をした。」などと事故後に言うケースがあります。

 

 ドライバーの中にはウソを言う人もいるかもしれませんが、ほとんどは本当にそう思っているのではないのでしょうか。自分ではブレーキを踏んでいるつもりでアクセルを踏んだのですから。

 

 それは思い込みとか考え違いというより、そのドライバーにとっては事実(誤認ですが)です。特に、自分の意見に固執する人はいくら説明しても納得することはないと思います。

 

 しかしカチンコチンの石頭で柔軟性のない人でも、科学的なデータを見せられれば少しは自分の意見を引っ込めるかもしれません。

 

 本当は機械などに頼らず自分の頭で正しい状況認識をすべきですが、自分の意見にこだわる人にはそれは中々難しいものです。

 

 事実を基に原因を特定すること、事実をデータでつかまえることは事故の再発防止につながると考えます。

 

                                           (野村幸一)

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