自分は悪くない

 こんにちは、野村です。

 

 事故を起こした人を集めての座学研修を依頼されることがあります。ただ弊社としては、あまりお勧めはしません。

 

 一度こんなことがありました。(以下、信号のない交差点で事故を起こした受講者とインストラクターのやりとりです。)

 

 「相手が早いスピードできたのでぶつかりました。迷惑ですわ。」「大変でしたね。相手が一時停止を無視してきたのですね。」

 

 「いえ、こちらに一時停止線がありました。」「エッ。ではあなたが一時停止をしなかったのですか?」「いえ一時停止をしました。でも相手が早かったのでぶつかりました。」

 

 同席していた総務様がたまらず口をはさみました。「君が止まらなかったのだろう。現場検証で相手の方も警察もそう言っていたじゃないか!」

 

 しかし不貞腐れた態度で受講者は言いました。「一時停止で止まっている人なんて見たことがないですよ。」

 

 子どものようです。相手が悪いと言い張る、事実を突きつけれられると(誰も止まっていないと)話をすりかえる。決して非を認めない「自分は悪くないさん」です。

 

 このときは他が謙虚な方々だったので事なきを得ましたが、「自分が悪くないさん」が多ければ収拾がつかなくなったかもしれません。

 

 事故再発防止の研修は簡単ではありません。効果を上げるためにも実車を中心としたマンツーマンでの研修をお勧めします。

 

                                           (野村幸一)

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