こんにちは、野村です。
臨床心理の方がコロナ感染のリスクを「ふたつのメガネ」で例えていました。
怪しげな人が鞄をあけて、「ここにあなたの不安を無くすふたつのメガネがあります。」と勧めます。
ひとつのメガネをかけると、自分は大丈夫だと周りがそんな風に見えます。もうひとつは、皆が同じ行動をしているのだからと思えるメガネです。
お分かりになるように、ひとつは「正常バイアス」、もうひとつは「同調バイアス」です。
そんな思い込みをやめましょう。そのために、自分がバイアスにかかっていると気づくことを始めてください、と臨床心理士の方は話を締めていました。
人は不安を感じたくはありません。不安とは不確定な未来です。
それに堪えられないので「自分は大丈夫」と根拠なく逃げてしまうのです。皆と同じ行動をとることで不安を払拭しようとします。
ともに自分の頭で考えることを捨てています。安易で楽な道を選んでいます。
人はこのような傾向を持つものです。だからこそ事実をもとに筋道立てて考えるべきです。偏った一方的な意見に固執すべきではありません。
そんな大人の思考・態度を持つことが、コロナからも交通事故からも自分や家族の身を守る方法だと思います。
(野村幸一)