こんにちは野村です。
「他人事」という言葉があります。文字通り「自分には関係のないこと」という意味です。
この読み方「たにんごと」と間違いやすいですが、正しくは「ひとごと」です。(伝統的な読み方として、多くの辞書や新聞ではこの使い方をしています。)
さて、皆さんの周りにこんな人はいないでしょうか?
自分が喫煙をしているときには、「どこでも吸ってもいいだろう。どこが悪いんだ。」と言っていたのが禁煙をした途端に、「タバコの匂いは臭い迷惑だ。」と強く言う人。
喫煙習慣のときには自分のことだけ、禁煙するとまた自分のことだけ。一方的で共感性に欠けています。まさに他人事です。
交通でも、「一時停止くらい止まらないでいいだろう。」と言っていた人が、自分が一時不停止のクルマに当てられると態度が一変し激怒する方。
自分が被害の当事者になるまで分からないのです。(その度合いが強い人ほど、当事者になると態度が一変します。)
他人への想像力を湧きたたせ、事象を自分事と捉えることが大切ですね。
たとえば、社内の誰かが起こした事故、報道で見聞きした事故、その当事者や被害者の方へ想像力を働かせる努力が我々には必要だと思います。
(野村幸一)