こんにちは、野村です。
今年3月、あおり運転による死亡事故がありました。
バイクを約3キロに渡ってあおり続けたドライバーが、急ハンドルを切ってその前に割り込み、バイクを衝突させたものです。
警察は過失傷害の疑いで現行犯逮捕、翌日「殺意があった」と判断し殺人容疑で再逮捕しました。
その後、地検は「殺意を認定するに足りる証拠が収集できなかった」と、自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死)罪で起訴しました。
報道によると、このドライバーはバイクが他の車よりも遅く走っていたことに腹を立てていたようです。自分勝手な気持ちで怒りを運転にあらわしたための事故です。
ノーベル平和賞を推薦されたことがあるベトナム人の僧侶ティク・ナット・ハンは、怒りについて我々にこのようなアドバイスを与えてくれています。
「もし怒りがわきあがってきたら、自分の怒りを認識しなければなりません。怒りを優しく抱き、深く見つめて何がその怒りの根にあるのかを見つめていきます。
間違った認識や優越感・劣等感によって抑圧された感情からなのかどうかを見るのです。」
怒りを単に抑え我慢をするよう勧めているのではありません。冷静で正しい自己認識の大切さを伝えています。そのことを忘れずにハンドルを握りたいと思います。
(野村幸一)