確認の注意点

 こんにちは、平野です。

 

 今回のテーマは、”確認の注意点”についてです。

 

 先日、ある企業様の事故再発防止研修を担当させて頂きました。信号交差点を右折する際、前方から進行してきた横断歩行者を見落とし接触しました。幸い低速での事故で大事には至りませんでした。

 

 普段よく通る交差点で、右後方の高齢の歩行者が気になり、その方向をじっと見たまま進行し、前方方向からの歩行者を見落とした事故です。

 

 横断歩道は、左右両方の広い範囲を確認する必要があります。しかし、普段良く通る道路で、交通量が少なく、横断歩行者もめったにいないという今までの経験から、右後方の歩行者にだけ注意すれば良いと思い込み、確認が集中したことが要因と分かりました。

 

 誰でもが気になるものに見ることに集中してしまう時や場合があります。そのため必要な情報を適切なタイミングで収集できなくなります。今回は見落としていた場所に歩行者が存在していました。

 

 事故防止は自分が確認ミスをすることを前提に、それをカバーするための方法が必要だと考えます。

 

 例えば、何も危険はないと確かめたとしても本当に大丈夫か?、見落としていないか?を自分に問いかけ、再度確認をすることや、ハンドル操作や、アクセル操作に移る前に一呼吸置いてゆっくりと操作することも大切と考えます。先を急がず、時間と空間に余裕を持つことが大切です。

 

(平野 勝寛)

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