こんにちは、野村です。
参議院選挙が終わりました。いつものようにインタビューで、「投票しても変わらない」と若者が答える場面をよく見ました。
若者の選挙への消極的な意見に、あるコメンテーターは、「人任せではないか」と憤っていました。
ある若いタレントがよく政治を批判する友人に、「選挙に行ってる?」と尋ねると、「行っていないよ。」と答えられ、「それは政治を語る資格がないやん」と呆れたと言っていました。
しかし政治学者の三浦さんは、「若者への調査では改革という言葉は人気が低い。受けるのはせいぜい50代以上。30代より下は改革とかよりも身の回りの人を助けたいという気持ちが大きい。」と言います。
社会を変えたいと思わないのではなく、身近な自分ができる範囲で社会と関りたいということだそうです。
悲惨な事件があった選挙でした。「民主主義の根幹である選挙のさなか」「暴力は許されない」いう言葉を何度も耳にしました。(この暴力とは一方的な言葉の暴力も含むと思います。)
そして民主主義のおおもとにあるのは、単なる数の力、多数決ではないはずです。大前提は異論に耳を傾けてお互いの立場を尊重することです。
思い込みや視野の狭さの恐ろしさ、命の大切さ、当事者意識などさまざまなことを感じた選挙でした。
(野村幸一)