こんにちは、野村です。
父から、「男が(今の時代はこれはダメです)、高い・安いとかうまい・まずいとか言うな。」と戒められたことがありました。
お金のことや食べ物のことを口にするのはみっともないと嫌っていた、そんな父の故郷は鹿児島です。
鹿児島の英雄で明治維新に尽力した西郷隆盛はこう言ったそうです。「官位も金もいらぬという人は、始末に困るものなり。」
「始末に困る」とは、「手に負えない」「扱いにくい」。それぐらいの人でないと、「大業」はなしえないという意味だそうです。
言い換えると、肩書やお金にこだわる人には、「いい仕事はできない」ということです。
欲にくらむ人は、肩書やお金を与えられたり食事を驕られたりすると嬉々とします。(ただこれは感謝という意味とは別の次元の話です。)
先日、鹿児島出身で西郷を尊敬する稲盛和夫さんが亡くなりました。
正しく判断するために心を磨く、損得でなく善悪の基準で問い直す、成功が凋落しないために欲望を抑えると稲盛さんは言います。
今一度、稲盛さんの著書を読み直してみようと思っています。
(野村幸一)