こんにちは、平野です。
今回のテーマは、”危険を探しましょう”です。
先日、事故再発防止研修を担当させて頂きました。
受講されたのは右折時に横断歩道上で自転車と接触された方です。直前で気付き、急ブレーキをかけたので大きな被害やケガは免れることができたとのことです。
事故に至る経過をお伺いすると、早く帰社したいという気持ちの影響を受け、横断歩道付近の確認が不足したようです。急ぎの感情が確認範囲を狭め、近づいている自転車を見落とし右折されました。
感情は、確認、予測、判断、操作等のすべてに影響を与えます。今回のように急ぎの感情が強くなれば、何もないだろうと思い込みや期待が生まれ、確認の省略、自分都合の判断、安易な行動となります。
しかし、危ない注意しようと感情が働くと、確認の範囲や回数が増え、判断も慎重になります。速度も落ち事故防止に有利に働きます。
わたしたちは色々な感情が生まれ移り変わっていきます。生まれた小さな感情がその後強くなったり、自覚する前に別の感情が生まれるかも知れません。
自分自身で気付かないまま感情は些細な変化を繰り返していると考えます。その変化を少し気にかけることで感情からの影響を受けにくくすることができると考えます。
その方は、急ぐ感情を危険と考え、その際はいつも以上に周囲を気にする運転をされることにされました。
(平野 勝寛)