こんにちは、平野です。
今回のテーマは、”確認について”です。
先日、事故を起された方の研修を担当させて頂きました。
運転経験が豊富な方で車のコントロールは問題ありません。危険に対する知識も概ね良好です。
しかし先を急ぐ傾向をお持ちでした。そのため安全確認の時間、回数、範囲がやや不足するときがあります。
特に、車庫入れを早く済ませようする行動が目立っていました。後退速度が速く、目視確認を省略しミラーに依存(楽な方法)されていました。また、切り返しを避け強引に完了されました。
急ぎの運転は、自ら事故のリスクを高める運転です。トレーニングでは、急がず、適切な確認、慎重な速度、判断、丁寧な操作等を再確認して頂きました。
加えて、後退時の車の向きの変化に応じ、単なる確認ではなく接触するかも知れない箇所へ注意を向ける練習をして頂きました。そのことで場所に応じた、速度、確認方法が適切となりました。
入出庫だけでなく同時に複数の対象に注意が必要な場合が発生することは多くあります。しかし、私達が注意を向けることができる対象は1つだけです。
そのため、危険を見落としや、発見遅れによる事故の可能性が高くなります。対策としては、停止して確認する。歩くより遅い速度で確認することが必要となります。
広く見る、注意するべき場所を見つける、確認の対象とその順番を決める、本当に安全であることを確かめる等、確認には時間がかかります。急がずにその時間を確保することがまず必要です。
(平野 勝寛)