こんにちは、野村です。
「自己正当化という病」を読みました。著書は精神科医で相談を受けた様々なケースを紹介しています。
例えば遅刻を繰り返す20代女性社員。それをカバーしなければならない他の社員から苦情がきたので上司がやんわりと注意。
それでも改善されないので上司がやや強めに叱責するとパワハラだと逆切れし、上司は人事部に呼び出され説明する羽目に。
このように遅刻やミスを繰り返していたり取引先への対応が拙かった人が、自分の落ち度を棚に上げて自分の落ち度を注意されると、「パワハラ」だと騒ぎ立て、「私は悪くない。」と主張する人は少なくない、と。
似たようなケースでワタシが聞いたのはある営業マンの話です。顧客から大きい契約を打ち切られました。
この人、書類を間違えます。提出期限が遅れます。訪問時に持参物、メールでは添付を忘れます。約束の時間を間違えたり約束そのものを忘れます。こんな仕事振りですので顧客に呆れられ怒りを買うのは当然です。
同じような人の話を耳にします。不思議なのはこのような人は自分がミスが多いと認識をしていません。これですんだと思っています。場合によっては相手が悪いと言います。
結果、ミスを繰り返します。それは遅刻、失念、顧客への拙い対応だけでなく、事故や違反があります。この本にあるように自分の思考や行動の甘さや矛盾に目を向けることが大切です。
未熟で攻撃的な人が増えている気がします。自己正当化の社会に警鐘を鳴らしている本だと思いました。
(野村幸一)