交通事故について

 こんにちは、平野です。

 

 今回のテーマは、”交通事故について”です。

 

 皆さんは、交通事故という言葉からどのような出来事や被害、損害を想像されるでしょうか。

 

 交通白書で扱う事故とは人を傷つけたりするような人身事故です。毎年交通事故で死亡された方やけがをされた方の集計とり、年度ごとの比較等を発表します。

 

 従って、交通事故という言葉からは、上記のような重大な人身事故をイメージされる方が多いのかも知れません。

 

 しかし、実際の企業での事故は、上記のような人身事故は少なく、駐車場や狭い場所での接触事故の方が多く発生しています。

 

 このような事故は交通白書では集計の対象にはなっていません。また駐車場は法律上道路ではないので実況検分も実施しない場合が多く、そのような現場を目にすることが少ないため、事故との認識を持ちにくいかも知れません。

 

 つまり交通事故は、事故に対する責任追及の観点から事故の被害や損害の大きさに注目が集まり、重大事故を取り上げ事故至るまでの原因や経過を分析する傾向があるのかも知れません。

 

 事故を起した以上、その責任追及は必要です。しかし事故の再発防止の観点から事故をみれば重大事故になるミス、物損で収まるミスという違いに分類や特定することはできません。極端かも知れませが、居眠り運転に陥ったとしても衝突する他者(車)がなければ事故は起きないということです。

 

 また殆どの事故は、ドライバーの確認、判断ミスにより起きています。ミスをしたときの場所、対象等、偶然的な状況により人身、物損と結果が分かれるだけのことです。

 

 ですので事故の結果(被害、損害の大小、負傷者の有無や状況)で事故を考えるのではなく、どのような事故でも同じレベルでの再発防止を行うための分析、振り返り等の教育が必要と考えます。

 

 もっと言えば人は誰もがミスをします。見落とし、発見遅れ、判断の誤り等のミスをします。

 

 厳しすぎるかもしてませんがミス(違反を含む)をしてもたまたま偶然に助けられ、事故とならなかった(衝突する他者、車がいなかった)場合も事故と考えて今後に活かす態度やご指導が望ましいと考えます。

 

 結果的に事故を起していないから大丈夫と考えると慣れ、油断の危険な落とし穴に陥ってしまうかも知れません。

                                          (平野 勝寛)

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