安全研修の本質とは

 こんにちは、野村です。

 

 散歩するとキンモクセイのいい香りがします。つい最近まで蝉がないていたのに、季節の変化を感じます。

 

 先週、藤井聡太さんが8冠を独占しました。「どうすれば強くなれるか考えている。」「まだまだ伸びしろ、改善の余地は多い。」と言います。

 

 同じく先週放映が終わったドラマ。人気ライトノベル作家にカメラマンが尋ねます。「あなたは古典しか読まないのに、なんで書くのは純文学でなくラノベなの?」と。

 

 ライトノベル(ラノベ)とは軽い文体で分かりやすく書いた若者向けの娯楽小説です。

 

 作家は答えます。「若い人が読まない物を書いて何が楽しい。俺は価値観が固定した人間が苦手なんだ。価値観が固定すればメンタルが安定する。だけどそれって他を受け入れづらくするってことにならないか。」 

 

 伸びしろとは、人間的または能力的に成長する余地のこと。そして成長するとは変わるということです。逆にいうと、変わらない人は成長しない人で、伸びしろのない人です。

 

 成長を妨げるのは価値観の固定です。様々な視点を獲得して自身の認識や行動を変化させることが大切です。またこれを提供する場が研修です。

 

 価値感の転換を支援する、安全研修の本質はそこにあると考えています。そして研修を提供する側にも価値観の転換は求められます。季節が変わるように我々も変わり続けることが必要だと思っています。

 

                                           (野村幸一)

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