恩は遠くへかくせ

 こんにちは、野村です。

 

 梅雨を前に恒例の町内会の掃除がありました。

 

 9時から始まる掃除に、8時半から外でガサガサ音がします。窓をあけるとスコップで溝を掃除している人が。

 

 もう始めているのか、早く行かないと、と慌てて用意をしました。

 

 「おはようございます。」と軍手と塵取りを持って近づくと、あまり見かけない人です。多分掃除では久しぶりかも。そうだ班長さんだ、と気づいて納得しました。

 

 この家の人は、いつも掃除には出てこないのに、自分が班長になったときだけ参加します。一度みんなが掃除をしている横を、レジャーの用意をして出ていくのを見たことがあります。

 

 班長が回ってきたときはアピールしてるんでしょう、やっているぞと。この人と逆に少しでも他人の手を煩わせないように、自分の家の周りを少し前の日に掃除をしている方もいます。他人が見ていないときに。

 

 「恩は遠くから隠せ(遠くから返せ)」という言葉があります。他人への施しを自慢するな、これみよがしなことをするな。恩を忘れず、見えないところで善い行いをしろと。

 

 運転をしていると色々な場面に出会います。自分のことを優先、強く主張する人もいます。そんなときには、自分が譲ってもらったときのことを思い出して冷静になりましょう。

 

                                           (野村幸一)

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