こんにちは、野村です。
交通事故のリスクは人によってその捉え方に違いがあります。
ジェラルド・J・ワイルドの著の「交通事故はなぜなくならないか」に、リスク要因について以下のようにあります。
個人が知覚する交通事故リスクの水準は3つの要因で決まる。
(1)過去の経験、(2)直面している状況での事故可能性についての見積もり、(3)自分がその状況を乗り切るために必要な意思決定能力と運転技能をどれくらい持っているかの自信
(1)には、ヒヤリ体験や事故の目撃、事故についての会話やニュース、マスコミからの交通統計などが含まれる。
(2)は、天候や道路形状などの物理的特性、速度や方向、他者の進路や速度が含まれる。
(3)は自信をもっていればリスクが低く感じられる。 ※中略
これらから言えることは次のことです。
個人で出来ることとしては、自己の過去の経験を事実として客観的に振り返る努力をする、運転の自己評価を正しくする。
事故抑止を図る側としては、様々な情報提供、振り返りと自己評価修正の支援でしょうか。
一朝一夕にはいかないことですが、地道な努力が事故防止には必要です。
(野村幸一)