渋沢栄一のことば

 こんにちは、野村です。

 

 一万円札の新しい顔となった渋沢栄一は、「無欲は怠惰の基である」と言いました。

 

 この言葉に込められているのは、現状に何も課題を見出さず受け入れている状態ではいけない、という思いです。

 

 渋沢が求めているのは、社会を良くしたい、人々を豊かにしたいという欲望です。

 

 自分さえよければいいという「小さな欲望」はダメだということです。それは他人に面倒なことを押し付けて自分は楽をする、他人に損をさせて自分だけ得をするなどの欲望です。

 

 おねだりをして、カニや玉ねぎが欲しい、くださいなどと言い、もらったものを独り占めして持って帰るなどもってのほかです。

 

 有名な法隆寺の「捨身飼虎図」。飢えた虎が我が子を食べようとしているところへ、王子がわが身を喜んで投げ出し自らの肉体を布施するものです。これも修行僧ではない我々には難しい道です。

 

 高校のときに校長先生が、「お釈迦様は利他です。自利はありません。みなさんがそうするのは難しい。しかし半分は他人のことを考えてください。自利利他の道です。」と言っていました。(納得です。)

 

 運転の場では自己の欲望が肥大しがちです。半分は他者のことを思い行動する心の豊かさを持ちたいです。お彼岸に墓参りの花を買うために渋沢の顔を見てそう思いました。

 

                                           (野村幸一)

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