こんにちは、野村です。
親類の小学生と散歩しているときです。目の前を通った車を見て、「今の車黄色で進んだね。黄色は止まれなのに。」とワタシが言いました。
すると彼は、「違うよ、黄色は注意だよ。」と言います。ワタシが、「いや車は止まれだよ。」と説明しても彼は納得しません。
機嫌が悪くなった彼に尋ねると、「お母さんが黄色は注意と言っていた。」と言いきりました。彼は母親の言うことを信じ切っています。母親は凄い人で言動に間違いはないと。
このように権威がある人の言動はすべて正しいと思いこみ信じることを「権威バイアス」といいます。
権威があるとは教師や専門家など地位や肩書にとどまらず、親や周囲の人の場合があります。自分にとっての権威者です。そしてその人物や言動、考えを過大評価し間違いないと鵜呑みにします。
判断を誤るこの権威バイアスですが活用することもできます。
社内の上司が交通や安全のことを言っても聞き入れてくれないものですが、第三者の専門家の話、意見やアドバイスだと、同じことを言っても聞いてもらいやすいです。
交通安全には第三者の目や意見を利用してみるのはいかがでしょうか。
(野村幸一)