あおり運転の心理 災厄

 こんにちは、野村です。

 

 電車内で医師が乗客の男性に、「これ以上せきをしたら殺すぞ」と、アイスピックを突きつけたとして現行犯逮捕されました。

 

 TVインタビューでこの医師が経営する医院の患者さんが、「いい先生ですよ。正義感は強い気がしますが。」と話していました。

 

 たまたま本屋で手にした「バカの災厄」に正義についてこうありました。

 

 自分が考えていることこそが正しい。自分が信じている「正義」というものは絶対に正しいので、他の人も同じような「正義」を信じなければならなといと思い込んでいる人は「バカ」である。

 

 彼らは、自分の信じている「正義」から少しでもはずれた人たちが許せない。非難や批判を繰り返し、やがてそれらを「悪」と呼び始めて攻撃をしかけてくる。

 

 急な割り込みやノロノロ走るなどマナーの悪いクルマを懲らしめてやるという考えが原動力となり、自分が絶対に正しいと思い込んであおり運転をする。

 

 筆者は巻頭に、もしこの本を読むことで一人でも多くの方が「バカ」の状態から抜け出すことができれば、これほど嬉しいことはない、と書いていました。(本人がその自覚がないと変わることは難しい気がしますが。)

 

 柔軟な思考と寛容さ、思い込みによる狭量な正義からの脱却は交通安全に必要なことですね。

 

                                           (野村幸一)

  >> スタッフブログ一覧へ