
こんにちは、平野です。
今回のテーマは、“安全と安心”についてです。
地震災害、地球温暖化に伴う大雨、洪水被害等、自然災害が増える中、「安全」、「安心」という言葉がよく使われるようになりましたが「安全」と「安心」の意味は違います。
そこで今回は、両者の違いを再確認することをテーマとしました。
安全の国際的な定義は、「受容できない、リスクがないこと」です。
事故をゼロにすることは不可能です。
従って、事故を起さないことを安全と考えるのではなく、そのリスクを許容できる水準に抑えることを言います。つまり安全は、客観的な基準により判断が可能です。
安心の意味は、「心配、不安がなく、心が安らぐこと」(広辞苑)です。安心は人それぞれの主観的な感じ方でしかありません。客観的な基準で安全を確認できたとしても、人によってはそれでも安心できない場合があります。
客観的な基準で安全ではないと判断されても、人によっては、大丈夫、安心と感じる場合があります。そのため改善、対策を放置し、取返しのつかない事態を自ら招いてしまった事例が多くあります。
「安全」「安心」の両者を得るには、まず客観的に安全であることが大切と考えます。
(平野 勝寛)