
こんにちは、野村です。
事故を何度も繰り返す男性の研修を実施したことがあります。事前情報を本社や上司の方から頂いていました。
仕事のミスも多く、資料の紛失、送付忘れや数字記載間違いなど、物忘れや不注意を頻繁にする、しかし本人は周囲と比べて自分がミスが多いとの認識はないとのことです。
そして研修中です。事故時の話を聞いている時に質問をしました。すると、「人の話を最後まで聞いてください!」と声を荒げ不機嫌になりました。ワタシは内容の確認をしようとしただけなのですが。
男性の話が終わり、こちらがしゃべりはじめました。ところが表情を見ていると、所々うわの空で話を聞いている様子が伺えます。そうか、と事故やミスを繰り返す理由が分かった気がしました。
この方の「人の話を聞く」とは、「自分の話を聞け」あるいは「自分が気持ちよく話しているのだから遮るな」ということです。
それを「人」と一般化しています。一方、他人の話には素直に耳を傾けません。その矛盾に気づかず傲慢さの認識がありません。
「聞かせたいのに聞きたくない」そんな自分勝手さのため失敗を繰り返すのだと思います。本質を突こうか迷いましたが、こういう方は承認欲求が強いのでアドバイスは最小限に抑えました。
研修後に噂は聞きませんが、自己の言動が認識できるようになり事故やミスはとまったのでしょうか。
(野村幸一)
コメントをお書きください